知的財産ニュース サムスン、欧州での特許出願件数2年連続1位

2014年3月7日
出所: 電子新聞

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世界最大のスマートフォン117メーカーとされるサムスンが2年連続、欧州地域における特許出願1位になったと、フィナンシャルタイムズ(TF)インターネット版が7日に報道した。

同誌によるとサムスンは、昨年欧州地域において約2800件の特許を出願し、一昨年に続き首位の座を守った。

これは、66位にとどまったアップルの特許出願件数より10倍以上多い件数だ。

アップルは、一昨年には50位となったが、昨年には順位が落ちた。

サムスンとアップルは、世界で約10億ドル(約1兆650億ウォン)超の特許訴訟合戦を繰り広げており、米国裁判所は、両社の特許訴訟において、アップルへの10億5000万ドル(約1兆1000億ウォン)の賠償をサムスンに命じ、アップルに軍配を上げた。

サムスンの特許出願件数の増加は、このようにアップルとの激しい裁判合戦を繰り広げている間に行われ、通常、欧州に出願された特許は承認まで3~5年がかかるとFTは伝えた。

特許を通じて革新的な技術を法律により保護されようとする動きは、サムスンに限られたことではない。

グーグルも昨年、米国で2000件弱の特許の承認を得ており、これまでグーグルが承認を受けた特許件数の2倍に迫る。

サムスンは特に、昨年、アップルのコア事業分野とされるコンピュータ技術分野でアップルより5倍以上多い638件の特許を申請し、2009~2012年の間、この分野でサムスンの特許出願件数は、アップルの2倍にあたる。

また、サムスンが出願した特許の9%は、アップルは全く手をつけていない分野だった。

ロンドンにある弁護士事務所の知的財産権専門弁護士は、「サムスンは、知的財産権分野で有利なスタンスを確保するためにフォートポリオの強化に本腰を入れている」と分析した。

リュ・キョンドン記者

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