知的財産ニュース 中小企業のデザイン支援のために統合支援センターがオープン

2014年12月27日
出所: 産業通商資源部

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産業通商資源部と韓国デザイン振興院は、中小企業がデザインに関連して経験する隘路事項と問題点を総合的に診断し、解決策を提示するオン・オフライン診断・コンサルティング窓口である「K-design119(HP:k-design119.com/Tel:1899-9119)」を立ち上げ、29日からオープンする。

「K-design119」は、デザインによる企業の創造的な革新とグローバル競争力の確保に向けて中小・中堅企業を対象に診断→コンサルティング→デザイン戦略→開発→マーケティング・流通→フォローアップに至るまでのデザイン経営を支援するワンストップサービスだ。

「K-design119」は、(1)デザイン経営、UX・UI、商品・視覚デザイン、広告などのデザイン専門人材が常時診断・コンサルティングサービスを提供し、(2)法律、弁理、エンジニアリング、流通、マーケティングなどに関する外部専門家を委嘱し、多様な分野の中小・中堅企業をサポートする。また、(3)コンサルティングの結果によって、関連の政府支援事業および韓国デザイン振興院・関係機関の支援プログラムの情報を提供し、(4)必要であれば、優秀デザイン専門会社で構成された「迅速対応チーム」が企業現場を直接訪問し、コンサルティングを行う。

特に、隘路事項について段階別の分析が可能なデザイン革新履歴管理チャート(Innovation Chart)を作り、履歴管理の担当者を指定した上、企業の成長段階に合わせた持続的な支援が行われるようにフォローアップ措置を施す予定だ。

これまでは中小・中堅企業がデザインの需要とその必要性を感じていても、問い合わせ先が見つからず手を焼いていたが、「K-design119」で電話相談またはオンライン相談で問い合わせると、デザインに関する問題点を容易に解決することができる。

産業通商資源部のイ・インホ創意産業政策官は、「K-design119は、中小・中堅企業がデザイン革新によってグローバル競争力を備えられるように貢献すると見られる」と期待を示した。

一方、産業通商資源部は2014年10月に発表した「生活産業高度化対策」のフォローアップ措置の一環として、2015年中に有望アイデアの商品・事業化につながるアイデア・マーケットと協力社・関係機関を連携するビジネスパートナーなどを追加に構築し、同「K-design119」を未来生活デザイン支援センターに拡大改編するなど、未来生活デザインの創造的な革新への連携および協業・成長の環境作りに乗り出す予定だ。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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