知的財産ニュース 秘密タイトル 斬新なデザイン、秘密デザインで出願しましょう。

2013年5月9日
出所: 韓国特許庁

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2012年の秘密デザイン出願(請求)、前年対比51%増え

流行性の強い斬新なデザインを他人の模倣および盗用から守るために効果のある秘密デザイン出願(請求)が大幅に増えている。

韓国特許庁によると、2012年の一年間に1,124件の秘密デザインが出願され、2011年747件に比べ377件(51%)が増加し、過去最高となった。

2012年に秘密デザイン出願(請求)された1,124件を、全体の物品群別に調べてみると、「電気電子および通信機械機具」が326件(29%)で最も多く、続いて「衣服及び身の回り品」が197件(18%)、「織物など基礎製品」が145件(13%)の順であった。また、多出願の順番を調べてみると、「サムスン電子株式会社」が208件(19%)で上位を占め、「(株)アモレパシフィック」が3位(66件、5.9%)、「株式会社 デアンテックスタイル」が4位(62件、5.5%)であった。

2012年を基準に20件以上の秘密デザインを出願した個人は6名、法人は5社であることが分析され、法人に負けないぐらい個人の秘密デザイン出願制度の利用が活発であることが分かった。

次に、内国民・外国人別には、内国人の出願が1,022件(91%)、外国人出願は102件(9%)で内国人出願が大部分を占めていることが分かった。

このように、秘密デザイン出願(請求)は、特に衣服および身の回り品、織物など基礎製品分野で多く活用されていることが示されたが、これらの業種は流行性が強くライフサイクルが短い業種であるという共通した特徴を持ち、斬新なデザインに対する他人の模倣品登録を防止を考慮しながら実施事業を準備する期間を確保するなど、ライフサイクルの短い商品に対する保護戦略の一環として秘密デザイン出願(請求)を活用しているものと分析された。

また、最近の電気電子m通信機械などの業種からも分かるように、長期間の開発期間と大規模の投資資金を執行する業種においては、資金確保期間の間に模倣品の流通を防止し、商品を販売できる期間を確保するなど、新商品に対する中長期的な販売および経営戦略の一環として秘密デザイン制度を積極的に活用しているものと分析された。

特許庁のソン・ビョンジュデザイン2審査チーム長は`デザインは物品の美的外観を保護するものであるため、他人の模倣および盗用に原則的に脆弱である'と述べ、`特許庁は今後、多くの出願人にデザイン権の効果的な保護のために秘密デザイン制度を積極的に活用できるよう秘密デザイン制度、出願方法、期待効果などと関連して広報を強化して行きたい」と述べた。

1. 年度別秘密デザイン出願(請求)状況(2003年―2013年3月現在)

図:年度別秘密デザイン出願(請求)状況グラフおよび表

2. 物品群別、内国・外国人別の秘密デザイン出願(請求)状況(2012年基準)

区分(物品群)

内国人

外国人

合計

A群:製造食品及び嗜好品

4

4

B群:衣服および身の回り品

197

197

C群:生活用品

62

6

68

D群:住宅設備用品

61

1

62

E群:趣味娯楽用品および運動競技用品

10

2

12

F群:事務用品および販売用品

118

8

126

G群:運輸または運搬機械

4

45

49

J群:電気電子機械機具および通信機械機具

297

29

326

K群:一般機械機具

17

3

20

L群:産業用機械機具

30

7

37

L群:土木建築用品

12

12

M群:基礎製品

145

145

N群:他群に属さないその他物品

13

13

その他物品

52

1

53

1,022

102

1,124

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