知的財産ニュース 商標ブローカ横行 1人当たり447件出願
2013年9月24日
出所: デジタルタイムズ
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韓国国内で活動している商標ブローカ1人が出願した商標件数が447件と、中堅企業の商標登録件数より多くなっていることが分かった。
24日、セヌリ党のキム・ハンピョ議員が特許庁から提出された「商標ブローカ根絶案」によると、2008年から2013年までの国内商標ブローカは計24人で、出願した商標権は、1万744件に達している。
商標ブローカは、韓国の商標権が先出願主義(先に出願した者が先取りする)を悪用し、国内外の未登録商標を先回りして出願し、法外な金額で買い取りを求める者を意味する。
お笑いタレントのイ・ギョンギュがつくった「ココ麺」や格安空港会社「イースター航空」などは、商標ブローカが商標権を先回りして出願した代表的な事例だ。ブローカは、テレビの番組や芸能人などが番組に出た直後、商品を指定して出願したり、国内外の有名な商標を巧妙に偽造したり、地域の零細商人が使用する未登録商標を出願するなどの手法で不当な利益を得ている。
キム・ハンピョ議員は、「商標ブローカは、中小企業や零細商人から不当な利益を得ている。商標権の誤用・乱用を防ぎ、未使用商標に対して民事・刑事上の損害賠償を要求できなくする法令の見直しが必要だ」と述べた。
イ・ジュンギ記者
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