知的財産ニュース 中小企業の優秀な知財事業の成功モデルを目指す

2013年7月19日
出所: 韓国特許庁

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中小企業が保有している優秀な特許技術を利用し、事業化や資金の支援、誘致に活用できるための特許技術の戦略的な事業化支援事業が成果を上げている。

この事業は、中小企業が保有している優秀な特許技術を利用し、本格的な事業化推進、必要な資金調達など、ニーズに合わせて事業化を推進する政策として、知的財産の活用戦略支援、特許技術評価の支援、金融と連携した特許技術評価の支援の3トラックに構成されている。

2012年ベースで支援を受けた企業の特許活用率は、81.3%と、全体平均56.5%よりはるかに高く、満足度も87.6%と、事業遂行の結果についても満足を示した。

韓国特許庁は、今年、この事業を通じて計350社を支援する計画だ。

また、今年には、最近関心が高まっている知的財産の保障・投資・担保貸出しなど、金融と連携して知財が資金の確保手段として利用できるようにする計画だ。

これと関連し、韓国特許庁は、7月18日の午後、韓国知識財産センターにてイ・ジュンソク次長をはじめ、事業に参加する中小企業の代表者が参加し、優秀事例の紹介や事業改善案を模索する懇談会を開催した。

韓国特許庁のイ・ジュンソク次長は、懇談会において、「中小企業の革新活動の結果である優秀な知的財産が創造経済の実現において礎の役割を果たせるよう、韓国の実情に合わせた知財の基盤を構築していくことが重要だ。知財事業化に成功した事例を見つけ出し、中小企業の成功に役立てるよう、関連支援事業を拡大していく考えだ」と述べた。

資料:特許技術の戦略的事業化支援事業

事業目的

  • 中小企業や個人の発明家が保有している特許技術を活用して本格的に事業化を推進し、必要な資金を調達できるよう、さまざまなオーダーメイド型事業化支援を提供
  • 特許技術の事業化と取引が連携された総合的な支援システムを構築し、特許技術の活用を促進するための政策的な基盤を確保

事業内容

細部事業

事業内容

知的財産の活用戦略支援

知識財産権を活用し、事業化を推進するための戦略を確立して韓国特許庁のバックアップ事業と関連した実質的Action Planを提供する事業

特許技術評価の支援

特許技術の技術性、権利性、市場性、事業性などを総合的に評価するために必要な費用を支援する事業

金融と連携した特許技術の評価支援

金融機関と連携し、特許技術に対する評価結果を技術保証、貸し出し、投資などの資金調達が成立するように支援する事業

投資誘致インキュベーション

優秀な特許を保有している中小企業が投資誘致に対する正しい認識を持つよう、投資誘致教育を支援するほか、投資誘致戦略および事業計画書の作成方法などのコンサルタントを通じて、投資誘致に対する理解および投資誘致の機会を提供し、特許技術の事業化の成功を促進

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
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