知的財産ニュース サムスンとLG 特許訴訟と特許無効審判を取消

2013年9月23日
出所: 電子新聞

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サムスンディスプレイとLGディスプレイは、23日、相手会社に提起した特許訴訟及び特許無効審判を取消すことで合意した。

今年の2月、両社の代表は、消耗的な喧嘩は自制することで話をまとめ、仮処分訴訟を取り消したが、特許訴訟と特許の無効審判も取消すことで合意し、これまでの紛争全てにピリオドが打たれた。

昨年9月、サムスンディスプレイの仮処分訴訟後、両社は、特許侵害差止め及び損害賠償訴訟を提起し、攻防合戦を繰り広げてきた。さらに、両社所有の特許に対する無効審判を昨年11月と今年1月に特許審判院に請求した。

ところが、訴訟を取消しただけで、各特許の使用権を許諾したのではないため、今後の特許活用策についての議論が残っている。サムスンディスプレイのキム・クァンジュンIP総括専務は、「両社が裁判沙汰を取りやめ、より建設的な方向で協力するきっかけになるだろう。両社がグローバル競争力を向上させ、ディスプレイ産業の発展に貢献できるはずだ」とコメントした。

一方、LGディスプレイ技術戦略グループのソン・ヨンクォン常務は、「今は、グローバルな観点から両社ともに特許競争力を向上させるのが最も重要だと判断した。裁判沙汰ではなく、話し合いから特許協力案を模索ことに重点を置いていく」と説明した。

ムン・ボギョン記者

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