知的財産ニュース [国政課題]科学技術分野

2013年2月21日
出所: 電子新聞

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パク・グンヘ新政権の創造経済実現において科学技術分野は、その基礎となる分野だ。科学技術の責任と役割の強化を通じて新産業を創出して社会の懸案を解決し、国民の幸せに貢献することが新政権の掲げる目標だ。新産業の創出に向けた一連の過程を総括する「生態系創造型研究開発(R&D)」政策にパラダイムがシフトされる。

国の科学技術基盤の強化も重点課題の一つだ。技術と知識、アイデアが積極的に創出され、多様な領域に拡大させる狙いだ。そのため、創意的な想像力が豊富な社会文化と融合した科学人材を育成する。国家R&D投資規模を拡大し、効率性を高めるために投資戦略を見直す。2017年まで、基礎研究投資の割合を全体の40%に増やすのが代表的な目標だ。

科学技術者が研究に集中できる環境も構築する。政府系研究機関のミッションを見直し、中長期的なビジョンを確立する。支援の割合も来年まで70%に増やすることや、正規雇用の拡大なども推進課題だ。

ロケット、人工衛星、月探査など、最先端技術の集約である宇宙技術の自立により、宇宙大国を実現する。2021年発射予定の「韓国型ロケット」も2年前倒しする。人工衛星の開発で気象、海洋、環境、災難・災害などを常時観測できるシステムを構築し、国民の安全と幸せに貢献する。宇宙産業を育成して創造経済の実現の後ろ盾となる。

科学ベルトと研究開発特区を連携して全集期のR&D支援システムを構築する。これまでは隔てられていた政府支援のシステムを一本化し、基礎科学から研究成果の事業化まで一括支援する。基礎科学研究院を創意人材と独自知識の中心機関にすることも目標の一つだ。

知的財産もパク・グンヘ政権の科学技術政策課題の柱だ。知財が効率的に創出・保護・利用できる知財市場を早期に構築するという。知財の価値評価と知財金融を活性化させ、知財権利保護の実効性を確保する。迅速かつ専門的な紛争解決に向け、特許訴訟管轄制度を見直し、訴訟代理の専門性強化案を設けるという。

クォン・ドンジュン記者

知的財産の創出・保護・利用システムの先進化

  • 知財の価値評価及び金融活性化など、知的財産の利用を最大化
  • 知的財産の権利救済の実効性確保、及び侵害対応を強化
  • 中小・中堅企業の知財権紛争対応の力量を強化
  • 正当な知的財産保証システムの確立、及び国民の認識を向上

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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