知的財産ニュース 韓国特許庁、「次世代半導体フォーラム」を開催

2013年11月19日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、半導体製造工程業界の従事者に対し、特許権創出の明確な理解と情報を提供するため、11月21日、半導体のメッカとして浮上しているパンギョの韓国半導体産業協会会館にて「次世代半導体フォーラム」を開催すると発表した。

このフォーラムでは、半導体製造工程分野の中小・中堅企業が強力な特許権を創出して特許トラブルに積極的に対応できるよう、国際的な知財権トラブルへの対応策と、政府の支援政策の情報を提供するために設けられた。

技術障壁によって参入企業が少なかったブランクマスクの生産拠点を韓国に構築した(株)S&Sテックの勝訴事例や、韓国知識財産保護協会の国際的な知財トラブルへの対応策の紹介、中小企業庁の2014年度の研究開発及びベンチャー支援施策、特許庁(半導体審査課の審査官)の知財権創出案及び半導体分野の特許出願の動向などが発表される予定だ。

最近、特許管理会社(NPE)がM&Aを通じて特許を大量に買い集め、獲得した特許を訴訟に利用していて、韓国の10大輸出品目の一つとされる半導体のシェア率が増加するにつれ、海外企業の厳しいけん制などの背景から、知財専門組織がない国内の中小・中堅企業に対するリスク管理の必要性が指摘されている。

そのため、特許庁、中小企業庁、韓国半導体産業協会は、中小・中堅企業が強い知財権の創出を通じて、R&Dと事業家に集中できるよう、戦略的な知財保護及び獲得策、トラブルへの対応能力の強化、政府R&D資金の活用を連携し、公共の情報を共有できるよう協力の場を設ける計画だ。

特許庁の関係者によると、「フォーラムを通じて中小・中堅企業が知財トラブルへの疲労から脱し、企業の競争力強化のために部署間情報を共有し協力することで、企業にあわせたサービスが提供できるようになって、創造経済の足場を固められる有意義な時間になるのではないかと期待している」と述べた。

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