知的財産ニュース ラムバス 証拠を違法破棄

2013年5月9日
出所: 電子新聞

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SKハイニックスは、9日、米国カリフォルニア州連邦地方裁判所が「自社と特許訴訟を行っているラムバスが違法に証拠を廃棄した」と判示したことを明らかにした。裁判所は、原審でSKハイニックスがラムバスに支払う損害賠償額から2億5000万ドルの減額する決定を下した。

2009年の原審判決では、SKハイニックスがラムバスの特許を侵害したという理由により、約4億ドルの賠償を命じた。しかし、2011年の控訴審で連邦高等裁判所は、ラムバスが関連証拠を違法に破棄したとして原審判決を破棄・返戻した。

SKハイニックスは、ラムバスの違法性を考慮すると、今回の判決は、類似の事例であるラムバス・マイクロン事件に比べて期待に及ばないとして最終判決が出次第、控訴する構えを示している。

ラムバスは、メモリー半導体の特許を多数保有し、2000年からDラムメモリ半導体メーカーを相手に特許訴訟を相次いでかけており、「パテント・トロール」と呼ばれている。

オ・ウンジ記者

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