知的財産ニュース 発酵化粧品関連の商標出願が大幅増加

2013年3月12日
出所: 韓国特許庁

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最近、韓国の食文化の知恵が凝縮されている「発酵食品」の原理である「発酵科学」がビューティ業界の新たなトレンドとなり、関連商標出願も増加している。

韓国特許庁が「発酵化粧品」を表す「発酵、fermentation」などのような単語と組み合わされた商標出願を分析した結果、2006年までは僅か1件にすぎなかったのが、2007年~2009年(3年間)29件、2010年11件、2012年29件、2013年2月に6件と、その出願が大きく増加し、「発酵化粧品」がビューティ業界の中心にあることを示している。

また、「発酵化粧品」商標の変化を分析すると、2010年までは「発酵」、「酵素発酵」など、単に発酵製品であることを表す標章が主に出願されたが、2011年からは「赤高麗人参の発酵」、「発酵トックリイチゴ」、「フラワー発酵」、「ザクロ発酵」など、化粧品の原材料として利用された果物や花などに発酵技術を組み入れた形の商標出願に進化していることが分かった。

こうした発酵化粧品は、日本・中国・東南アジなどにおける「韓流ビューティ」につながっている。韓国のある会社は、日本にマッコリを利用した発酵化粧品をリリースして代表的な韓流スター「ジウ姫(チェ・ジウ)」をモデルに採用し、積極的に市場を攻略している。

韓国特許庁商標2課パク・ウンヒ課長は、「発酵化粧品は、美しさと健康という2匹のウサギを捕れる重要なツールである。また、韓国のビューティを世界に知らしめるきっかけにもなり得ると思い、今後とも発酵化粧品の商標出願は、増加していくと見込まれている」と述べた。

問い合わせ:042-481-5314(商標デザイン審査局のキム・ミンヒ審査官)

最近の発酵化粧品の商標出願現状

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