知的財産ニュース サムスン電子 エリクソンを米裁判所に反訴

2013年3月20日
出所: 電子新聞

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サムスン電子が米国裁判所にスウェーデンのエリクソンを反訴した。

サムスン電子とエリクソンの特許訴訟が米国国際貿易委員会(ITC)に続き、裁判所にまで拡大する様子だ。

20日、サムスン電子は、エリクソンが自社の特許8件を侵害したとして米国テキサス連邦東部地方裁判所に訴訟を提起したことを明らかにした。

エリクソンは、昨年11月に同裁判所にサムスン電子を相手に特許侵害訴訟を提起した。

サムスン電子は、「最近エリクソンは、携帯電話事業から撤退し、該当の特許は使用していない。非常に理不尽で差別的な特許使用料を要求されている」と主張した。

エリクソンは、2006年、サムスン電子が自社の無線周波数増幅技術などの特許を侵害したとして訴訟を提起したが、1年後に関連技術を共有することで合意し訴訟を終わらせた。両社は、最近再契約の交渉を進めていたが、合意に至らず、米国のITCとテキサス裁判所で訴訟を始めた。

米国の知的財産専門企業TechIMのイ・グンホ代表は、「スマートフォン分野でエリクソンはパテント・トロールのような存在だ。訴訟が拡大されれば、サムスン電子のスマートフォン事業に致命的な影響を及ぼす可能性もある」と分析した。

エリクソンのCIPO(知的財産最高責任者)は、これに先立ち、2月にスペインで行われたMWC2013で記者とのインタビューにおいて「サムスン電子とは、訴訟よりは交渉を望んでいる」とコメントした。

キム・インスン記者

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