知的財産ニュース 米ITC、特許侵害の判定を3月に繰り延べ

2013年1月18日
出所: 電子新聞

4005

米国の国際貿易委員会(ITC)は、アップルがサムスン電子の特許を侵害したかどうかについての最終判決を3月に延期した。

ITCは、9日、昨年に下したサムスン電子がアップル特許を侵害したという内容の予備判決について、再審の可否を23日に先送りしたが、再び関連事案の判定を延期した。

ITCが最終判決の日程を延期するのは異例なことである。サムスン電子とアップルの特許紛争の複雑性とその影響を踏まえ、ITCが熟考しているためだと分析されている。

ITCは、14日に予定されていた最終判決を来月の6日に延期したが、今回は特別な理由なしに3月7日に再び日程を先送りした。ITCは、標準特許に関して検討すべき書類が多いとして、2月6日に判定を先送りした前例がある。

ドイツの特許専門家フローリアン・ミューラーは、「ITCは、米国と欧州連合で進められている反独占の違法についての調査のせいで、この事件を複雑に受け止めている。今回の判定先送りは、反独占の違反についての調査と関連があると考えられる」とコメントした。

ITCは、昨年9月、アップルがサムスン電子の特許を侵害していないという予備判決を下した。サムスン電子がそれに対して異議を申し立て、ITCが再検討中だ。

キム・インスン記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

ジェトロ・ソウル事務所 知的財産チームは、韓国の知的財産に関する各種研究、情報の収集・分析・提供、関係者に対する助言や相談、広報啓発活動、取り締まりの支援などを行っています。各種問い合わせ、相談、訪問をご希望の方はご連絡ください。
担当者:大塚、柳(ユ)、李(イ)、半田
E-mail:kos-jetroipr@jetro.go.jp
Tel :+82-2-3210-0195