知的財産ニュース サムスンとLG 本格的な特許交渉

2013年4月4日
出所: 電子新聞

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サムスンディスプレイとLGディスプレイの特許交渉が軌道に乗った。

業界によると、サムスンディスプレイとLGディスプレイは、3日、2回目の実務者協議を行い、交渉の方式を取り決めたという。

早ければ来週から本交渉に入る。両社は、先月15日、初の実務者協議を行い、3日に開かれた2回目の会議では、今後の進め方を決めた。今後、交渉には両社から特許専門家2人が参加する。交渉団は早ければ来週から特許交渉を本格的に始める。ライセンスの範囲や価格なども議論される。

昨年、両社は、相手会社と関係会社が各社の特許を侵害したとして訴訟を提起した。LGディスプレイは、サムスン電子とサムスンディスプレイが自社の有機発光ダイオード(OLED)特許7件を、サムスンディスプレイはLG電子とLGディスプレイが自社のLCD特許7件を侵害したとしてそれぞれを提訴した。侵害差し止め仮処分申請と特許無効訴訟などを続け、誹謗中傷を繰り広げた。

しかし、今年の初めに両社の代表が和解することで合意し、特許交渉が始まった。

両社は、交渉の傍ら、訴訟も続けている。業界の関係者は、「交渉の大枠がまとまったので、特許の交渉が本格的に始まるだろう。現在までは、順調に交渉が進められている」とコメントした。

ムン・ボギョン記者

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