知的財産ニュース [5大グリーン技術の知財マップを分析] 廃棄物のエネルギー化

2013年2月26日
出所: 電子新聞

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廃棄物のエネルギー化で韓国は、GDP規模に比べて研究開発の投資比率は高いものの、特許水準は低いことが明らかになった。

GDP比の廃棄物のエネルギー化特許水準を比較した結果、フランスと米国、ドイツが高い点数を得た。韓国は、欧州国を始め、日本より特許水準が全体的に低くなっている。

国家競争力や特許保有水準、技術力量を総合的に分析した結果、韓国は、資本競争力と無形資本力が日本より遅れている。ただ、韓国は、比較的に固形廃棄物の合成ガス生産、および利用システムの特許水準が高くなっている。

韓国は、2020年まで、エネルギー化可能な廃棄物を全てエネルギー化することを目標として掲げている。

政府主導により、初期投資と制度が見直され、民間市場を活性化し、産業界を支援するなど、2020年まで利用可能な廃棄物の全量エネルギー化を推進している。様々な製品と設備投資が行われると予想される理由だ。

韓国は、廃棄物のエネルギー化する技術開発の戦略的なロードマップに沿い、技術分野別にコア設備の国産化、工程システムとプラントの商用化を集中的に支援し、関連予算も増額していく計画だ。

廃棄物をエネルギー化する技術は、他の再生エネルギーに繰れべて短期間でも商用化・大量普及が可能な分野であるため、輸出を踏まえた産業化戦略が必要だという指摘もある。

韓国では、可燃性廃棄物のエネルギー化分野で、自治体を中心に固形燃料(RDF, RPF)製造施設を設置し、モデル運用を行っている。民間事業者が小規模の施設を運営しており、最近大手企業の参加が始まった。

大手企業と中小企業間の技術共同開発、および協力事業を通じて、廃棄物のエネルギー化事業を推進する事が早期の市場参入に有利だという見通しが示された。

パク・ヒボム記者

資本競争力

無形資本競争力

特許水準(15点満点)

GDP

(百万ドル)

R&D/

GDP

(%)

年平均の出願件数

複合廃棄物の固形燃料製造および

利用設備

固形廃棄物の合成ガス生産

および

利用システム

廃棄物の消却一体型ボイラーシステム

廃棄物エネルギー共同コア設備

廃棄物の熱分解プラント

カナダ

1,116,252

1.98

11.1

7.95

9.30

8.36

9.44

10.26

中国

2,855,031

1.43

252.6

5.16

5.43

5.39

5.60

5.64

ドイツ

2,755,078

2.59

53.6

8.45

9.33

9.14

9.32

9.76

フランス

2,087,013

2.13

7.3

9.00

9.83

9.19

9.71

9.27

イギリス

2,112,343

1.77

12.4

8.33

8.95

9.05

8.44

8.74

イタリア

1,716,815

1.16

11.6

8.35

8.53

8.77

8.69

8.42

日本

4,565,425

3.33

557.0

7.44

7.95

7.49

7.33

7.25

韓国

782,314

2.92

168.5

6.98

7.65

7.36

7.03

7.53

米国

12,393,136

2.63

184.7

9.07

9.66

9.32

9.07

9.55

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