知的財産ニュース グローバル知財競争力強化に在外専門家の力を集める

2013年5月1日
出所: 電子新聞

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世界各地に散在している在日韓国人の知的財産専門家が力を合わせ、グローバルネットワークを構築する。韓国の知財ハブ化を実現し、韓国企業と発明家の知財権利保護に取り組む。知財競争力の強化を通じて創造経済時代をけん引する「知財大国 大韓民国」をスローガンとして掲げた。

世界韓人知識財産専門家協会の準備委員会は、在外韓国人の知財専門家の連携とネットワーク構築の基盤になる「世界韓人知識財産専門家協会(WIPA)」を発足し、22日、ソウルにて創立総会を開いた。

WIPAは、世界で活動している韓国人の知財専門家をつなげるネットワーク的なものだ。弁理士・特許専門弁護士・企業の知財担当取締役・学者・知財サービス業従事者が参加し、国内外の知財人材交流、世界の知財情報交換、グローバルビジネス創出の架け橋の役割を果たす。

組織委員長を務める元科学技術部イ・サンヒ長官をはじめ、大韓弁理士界の副会長(WIPA韓国準備委員長)、元在米特許弁護士協会のハム・ユンソク会長(米国準備委員長)、中国朝鮮族知財専門家協会のハン・ミョンソン会長(中国準備委員会)などが主な国家別の在外韓国人知財専門家ネットワークを準備している。

「専門家のネットワークを通じた韓流知財ハブの構築」が WIPAの目標だ。国際特許係争に備え、国別に知財専門家が連合したのだ。海外の知財専門家がお互いの情報共有と人材交流を通じ、特許係争の対応戦略を模索する。 WIPAは、国際知財NGOグループを先んじるという計画を立てた。

「WIPAは、知財大国 大韓民国を実現するための民間組織だ」と準備委員会は説明した。また、「政府と関係機関など、知財関連組織にアドバイスを行い、世界知財市場において韓国人、そして韓国の存在感を高めたい」と力を込めた。文化・コンテンツの韓流ブームにとどまらず、知財の韓流ブームを作りたいという意気込みだ。また、 WIPAは、会員の国際競争力の確保とともに、世界の知財専門家と海外進出した韓国企業をリンクさせ、新たなグローバルビジネスシステムを構築していく構想も立てている。

在外韓国人知財専門家約200人が参加する創立総会では、「知識社会における世界知的財産専門家ネットワークの重要性」というテーマと基調演説、社団法人の発起人大会、定款の採択、取締役の選出などを行う。今月23日には、韓国知識財産センター国際会議場にて WIPA創立総会に参加した韓国・中国・日本・欧州の知財法律事務所の合同セミナーも開かれる。

イ・サンヒ組織委員長は、「急変する知財市場で‘井の中の蛙’では生き残れない。狭い国土に限られた資源という限界を持つ韓国は、韓国を超え、広大なグローバル市場に進出しなければ成長できない」と述べ、「各国に散在している知財専門家を連携し、専門家同士の連携とネットワークを構築していく考えだ」と説明した。

クォン・ドンジュン記者

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