知的財産ニュース ワンクリックで全世界でのデザイン権利保護

2013年8月18日
出所: 韓国特許庁

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韓国特許庁は、デザイン出願に関する国際条約(ハーグ協定)によって改正されたデザイン保護法の2014年7月1日施行に備え、グローバルデザインシステムの構築事業を推進すると発表した。関連事項を協議するため、8月21日(水)午後2時、韓国特許庁ソウル事務所大会議室において中小の情報システム開発会社を対象に提案要請説明会を開催する予定だ。

グローバルデザインシステム構築事業は、1回の出願で諸国に同時出願する効果がある国際デザイン出願制度を情報システムとして構築する事業だ。これは、ハーグ協定履行のための国際デザインシステムの新規構築と、デザイン保護法の改正事項を反映する韓国デザインシステムの再構築事業も含めている。

ハーグ協定にともなう国際デザインシステムは、特許のPCTシステム、商標のマドリードシステムに相応するデザイン分野の国際出願システムだ。同システムが構築されれば、国内で一つの出願書に一つの言語で、デザイン登録を受けようとする国を指定し、1回のクリックで海外デザイン出願手続きを手軽に済ませることができる。

特に、今回の事業は、韓国政府の中小企業育成政策に積極的に対応し、大型SI事業者の参加を制限し、情報システム開発の中小企業に限って入札参加資格を与える予定だ。 また、情報システム開発の中小企業の事業参加の敷居を低くするため、提案要請書に開発範囲および要求事項を明確にして詳細に記述し、事業説明会で提案書作成に必要な十分な情報を提供する計画だ。

事業公告書と規格などの入札関連の詳細な情報は、「ナラ(国)いちば」(http://www.g2b.go.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」でも確認できる。

本事業を担当する韓国特許庁情報開発課キム・クンモ課長は、「グローバルデザインシステムが構築されれば、特許と商標に加え、知的財産権の第3権利のグローバル情報システムが完成されるだろう。これから手軽に海外出願手続きを行えるよう、同システムの安定した開発のために最善の努力を尽くし、中小事業者の積極的な参加を期待している」とコメントした。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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