知的財産ニュース 国際特許情報博覧会(PATINEX2013)が開催

2013年9月5日
出所: 韓国特許庁

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最近、日中韓FTAの議論が進められ、東アジアの経済統合への必要性が提起されているなか、東アジアの特許情報市場の最新動向と特許情報の活用戦略を紹介する国際イベントが開かれ、注目を集めている。

韓国特許庁は、9月5日から6日の二日間、インペリアルパレスホテルにて「東アジア知財情報(Tomorrow’s IP: Insights into East Asian IP Information)というテーマで「国際特許情報博覧会(PATINEX 2013)」を開催すると発表した。

世界GDPの20.5%(名目、2011年ベース)を占めるなど、経済的に重要なスタンスを確立しつつある東アジアは、最近、特許情報分野でも注目されている。WIPOによると、2011年度における東アジア特許出願のシェア率は、全体特許出願の約50%(214万106万件)を占め、成長の可能性が高い市場として認識されている。

特に、6月、韓国・中国・日本・アメリカ・ヨーロッパなどの先進5庁は、これまでは審査協力の一環として交換していた各庁の特許情報を民間に拡大し普及することで合意したこの時点で、今回のPATINEXイベントが中国や日本などの特許Z方法市場の動向を把握し特許情報を活用した対応戦略を扱っており、何時にも増してその意味が大きいといえる。

PATINEX2013は、基調演説、専門家のテーマ発表、参加者とメーカーがノウハウを共有できるワークショップ、展示メーカーにマーケティングのチャンスを提供する展示ブースに構成されている。

今年は、中国と日本の特許庁から韓国の次長に当たるポストの楊鐵軍副局長と木原美武技官が両庁を代表し、中国と日本の特許政策及び特許情報活用戦略について基調演説を行う。

基調演説後には、Canon, IBM, Microsoft, Simensなどのグローバル企業の知的財産責任者が発表者として各企業の特許戦略を紹介する。そのほかに、特許情報を利用した訴訟や事業化など、様々なテーマについて分野別に国内外の専門家が講演を行う予定だ。

これとは別途に設けられた展示ブースでは、WIPS(韓国)、ANYFIVE(韓国)、インテレクチュアル・ディスカバリー(韓国)、CPA Global(イギリス)、IPtizien(韓国)など、国内外から19の特許情報会社や機関が様々な特許情報を紹介し、参加者は直接体験することもできる。

韓国特許庁情報企画局のビョン・フンソク局長は、「今回のPATINEX2013は、最近ますます重要となっている東アジアの特許情報市場を把握する良い機会になるだろう。今回の行事を通じて韓国企業が中国や日本など、東アジアの特許情報を有効に利用できるノウハウを得られたらと期待している」とコメントした。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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