知的財産ニュース 韓国の3DTV技術、国際標準に採択

2013年1月10日
出所: デジタルタイムズ

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韓国で開発された3DTV放送技術が国際標準として採択された。韓国での3DTV販売が拡大されると期待が寄せられている。地上波放送局は、今年の下半期から3D放送を商用化する計画だ。

放送通信委員会は、米国時間の8日、韓国で独自に開発した高画質3DTVの放送標準がATSC(米国デジタル放送標準委員会)の国際標準に制定され公表されたと発表した。

韓国で放送方式を独自に開発した技術が国際標準に採択されたのは、今回が初めてだ。これまで3DTVは、伝送方式によって韓国が提案したデュアルストリーム(Dual Stream)方式とフレーム交換方式が競争していた。デュアルストリーム方式とは、3D映像の左の映像はMPEG-2で、右の映像はH.264でそれぞれ圧縮し、同時に転送する方式だ。この技術は、2DテレビでもMPEG-2映像だけを圧縮解除して2Dで見られ、3DTVを持っている家庭では、2Dと3D両方対応が可能だ。

韓国は、2011年12月、デュアルストリーム方式を韓国情報通信技術協会(TTA)標準に制定し、2012年1月、ATSCにこの技術の標準化を正式提案した。その後、技術開発を主導した韓国電子通信研究院(ETRI)とサムスン電子、LG電子、SBSが中心となり、標準化に積極的に取り組んだ結果、標準として採択される成果をあげた。

韓国で開発、提案した技術が国際標準に制定されたことで、今後、特許収益などの様々な効果が期待されている。デュアルストリーム技術は、ETRIが知的財産権の多数を有しているという。放送通信委員会の関係者は、「韓国の製造会社は、我々が開発した標準に合わせて世界に販売することとなり、3D放送関連の設備メーカーの海外に向けた販路が拡大され、国内放送産業の成長に貢献できるだろう」と述べた。

3DTVの国際標準が確定されたため、今年の下半期からは3DTVの商用サービスが開始される見込みだ。放送通信委員会は、今回の国際標準制定をきっかけに、無線設備の規則改正など、制度の改善を今年の上半期中にとりまとめ、下半期から準備が終わった放送局から高画質3D放送の商用化を順次推進する計画だという。MBC、SBS、EBSは、これまで、正規放送の終了後の約1時間の間に3D映像を送出するモデル放送を進めてきた。

カン・ヒジョン記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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