知的財産ニュース 新学期の大学街での出版物違法複製、昨年比10.5%増加

2012年4月16日
出所: 韓国文化体育観光部

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文化体育観光部と韓国著作権団体連合会著作権保護センターは、去る2月27日から4月6日まで約6週間にわたって「新学期大学街出版物合同取締まり」を実施、計252件、9,151点の違法複製物を摘発したと明らかにした。

摘発された違法複製出版物は全て回収・廃棄し、営利および常習の違法コピー業者20ヵ所に対しては、文化体育観光部著作権警察が召喚調査した後検察に送致するなど、違法行為を強力に処罰する方針だ。

今回の出版物違法複製取締まりは、全国の大学街1,300余りのコピー業者を対象に文化体育観光部著作権特別司法警察と著作権保護センター、韓国複写伝送権協会が合同取締まり班を構成して実施したが、取締まり結果の昨年比件数では10.5%、違法複製物の個数では23.2%増加したことが分かった。これは、一部の大学の「古本譲り受け運動」など肯定的な変化があったにもかかわらず、学生らが高い専門書籍に対し多くの負担を感じていることが主原因と見られる。

今回の出版物の違法複製取締まり結果は、教育化学技術部と該当の大学に通報し、大学内のコピー業者による違法複製物の流通が根絶するように措置していく計画だ。

文化体育観光部と著作権保護センターは、今回の出版合同取締まりを機に著作権者の権益を保護し、外国著作物の保護を通した国際信任度を高めるために、著作権保護強国としての基盤を固めると強調した。

また、文化体育観光部著作権警察は来る4月26日から8月初めまでの100日間、ソウルを中心とした首都圏一帯の繁華街の露店などで流通している違法DVD、CD、ゲームなどに対する大規模な取締まり「ソウルクリーン100日プロジェクト」を実施し、違法複製物の流通および製作者に対する特別取締まり、オンライン違法著作物の流通オンラインサービス提供者(OSP)特別取締まりなど、著作権侵害司法に対する取締まりを強化していく計画だと話した。

区分

1件当たりの違法複製物個数(平均)

2011年上半期

228

7,430

32.6

2012年上半期

252

9,151

36.3

増減率(%)

-10.5%

-23.2%

-11.4%

件:複製に使用された出版物の数、点:出版物が複製・生産された個数

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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