知的財産ニュース 競合会社の技術動向把握できるソリューションが登場

2012年12月11日
出所: 電子新聞

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競合会社やパテント・トロールのコア特許を選択的に把握できるソリューションが韓国で開発された。海外でも開発された事例がなく、外部からの特許攻撃に対応したリ、競合会社の技術開発動向を把握するうえで有効活用できると期待されている。

広開土研究所(代表カン・ミンス)は、価値特許発見システム「特許ランク(Patent Rank)」を開発したと11日に発表し、12日ソウルでソリューションを公開する。

特許ランクは、同研究所が確保した価値特許のデータベース(DB)を基盤とする。企業が戦略的に利用できる特許を選別したという。主に標準特許、紛争特許、多数の企業が引用(活用)している特許、パテント・トロールが保有している特許など、今後注目される技術関連の特許だ。研究所は、400万件以上の米国登録の特許を評価し、点数とランクを付けて選別を行った。評価は毎月行われる。特許ランクでは、DBから価値特許を見つけ出す役割を果たす。企業・技術分野・パテント・トロール別の分析が可能だ。例えば、特定の企業が保有しているコア特許とLTE分野のコア特許を同時に検索する形だ。

企業が知的財産(IP)対応能力を高めるにも有効だ。競合会社だけでなく、パテント・トロールの技術開発と攻撃パターンを事前に把握できる。最近買収した特許や、追加開発して出願した特許などを把握して事前に対応する方法だ。パテント・トロールが今後有望な技術と製品を先に把握して特許を先取りするケースが多いため、企業は商品開発戦略の参考にできる。

広開土研究所のカン・ミンス所長は、「検索特許の85%以上は、実は未活用の特許だ。自社のソリューションは、IPリスクに露出された企業が競合会社やパテント・トロールの攻撃に適切に対応するため開発された。」と強調した。

広開土研究所は、未来の技術分析などを目標に2002年立ちあげられた。グローバル特許の係争・譲渡DBを保有している。

キム・ジュンベ記者

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