知的財産ニュース 特許庁、世界知的財産の日記念特許フォーラム開催

2012年4月25日
出所: 韓国特許庁HP

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韓国特許庁は「革新的特許創出のための企業と政府の戦略」というテーマで「世界知的財産の日記念フォーラム」を4月26日ソウル,韓国知識財産センターで開催した。

今回のフォーラムは、UNの知的財産専門機関である世界知的所有権機関(WIPO)が指定した世界知的財産の日(4月26日)を記念して、知的財産関連の主要政策問題について企業と政府、学界が集まり、実践的な政策方針について意見を共有しようという趣旨で企画された。

最近、国内企業の特許情報件数は増加傾向にあるが、これに比べて特許の質的側面は不十分だという認識があった。特に、研究開発に対する投入増加と特許の確保が企業の実績向上に繋がらず、企業は強い特許を創出するための戦略に苦心している。

これを受けて、今回のフォーラムで市場を先導することができる強い特許を確保するために韓国企業の革新戦略を提示し、これを後押しできる支援方案について討論した。

まず、ソフトパワー戦略、革新技術と企業文化などをキーワードに革新的技術および製品開発において経営戦略が取らなければならない方向性について議論した。続いて、革新の権利化段階で実効性の向上のために韓国の高い特許無効率を分析して改善方案を議論した。

今回のフォーラムには、知的財産経営に先導的な企業および技術経営分野の学者、弁護士・弁理士など知財権分野の従事者、特許庁と知的財産研究院などが参加し、あらゆる経験と見解の交流が行なわれた。

韓国特許庁 金・ヨンミン次長は「技術が高度化された時代に需要を創出するためには、改良発明より知識と技術の融複合を通じて新しい概念の製品を開発することが重要だ」とし、「特許庁は、企業が知的財産権を活用して未来市場を主導する製品や核心・源泉技術を予測して、創出された革新を強力に保護できるように支援を拡大する計画だ」と述べた。

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