知的財産ニュース 知的財産人材の競争力が韓国の未来を左右する

2012年6月14日
出所: 韓国特許庁HP

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「知的財産基盤時代は、知的財産人材(Human Capital)が生産の革新的な要素です。韓国の未来競争力は、知的財産人材をどのように養成するかに左右されます。」米国ノースウェスタンロースクールで30年以上知的財産融合教育を研究してきたクリントン・フランシス教授の言葉だ。

専攻分野に対する専門知識と共に特許、デザインなどの知的財産権を創出し活用できる能力を備えた知的財産人材を養成するための方策を模索するために、政府と大学、企業が対面して討論する場が設けられる。6月14日にソウルのインペリアルパレスホテルで開催される「2012知的財産人材養成カンファレンス」では、国家知識財産委員会、韓国特許庁などの政府機関と大学教授、企業関係者など約200名余りが参加する。このカンファレンスで発表する国内外の知的財産教育専門家は、事前の発表資料を通して一様に知的財産人材養成のための努力と投資が必要であると強調した。

特に、米国のフランシス教授をはじめ日本、ドイツ、中国から来た知的財産教育分野の専門家らは、知的財産・技術・経営・創意力の融合的な能力を育成する教育および知的財産を通じて冨を創出できる人材養成の重要性を強調した。

また、このカンファレンスでは、韓国で知的財産教育を初期に先導して実施し拡大に貢献した功労として、ソウル大学のホン・クックソン教授をはじめとする3名が「大韓民国知的財産教育大賞」を受賞した。大韓民国知的財産教育大賞は、今年度初めて授与する賞で、ホン教授が国家知識財産委員長賞、亜州大学のチェ・スンチョル教授とKAISTのチョウ・ヨンホ教授が特許庁長賞の栄誉を受けた。

大賞を受賞したソウル大学のホン教授は「自分の専攻科目を辞めて知的財産講座を開設して始めた知的財産教育は苦労が多かった。今後、大学の自律的な教育として実施できるよう教育インフラの構築など努力する必要がある」と、受賞の感想を述べた。

金・ホウォン特許庁長は「知的財産が成長と発展を超えて生存の条件となる知識基盤時代において、国と企業の知的財産競争力の源は人だ」と強調し、「創意性・専門性と共に、知的財産の能力を備えた融合型の人材養成を重点政策の課題の一つとして推進する」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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