知的財産ニュース 韓国特許庁、ソフトウェア国際認証「CMMIレベル4」を獲得

2012年11月12日
出所: 韓国特許庁

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特許ネットシステム運営プロセスの世界最高水準を証明

韓国特許庁は、特許行政総合情報システムである「特許ネットシステム」がCMMIレベル4認証を獲得したと発表した。

CMMI(Capability Maturity Model Integration、能力成熟度モデル統合)は、米国の国防省の依頼でカーネギーメロン大学のソフトウェア工学研究所(SEI)が開発したソフトウェア品質及びプロセスの成熟度を評価する世界的に権威のある国際標準認証モデルだ。

韓国特許庁は、従来の特許ネットを全面的に見直した「第3世代特許ネットシステム」を今年の1月25日からオープンして以来、新たなシステムに最適化された運営プロセスの構築に力を入れた結果、CMMI認証を受けるという成果を上げた。

CMMIレベル4の獲得は、ソフトウェアについて正量的なプロセスの管理システムが完璧に整ったことを意味する。CMMI成熟度レベルは5段階に構成されており、レベル5が最も高い段階だ。

今回に韓国特許庁が獲得したCMMIは、この3年間、韓国で認定を受けたケースがレベル4は10件、レベル5は5件に過ぎないほど、審査が一層厳しくなったSCAMPI(Standard CMMI Appraisal Method for Process Improvement)方式を適用して認証を受けた。

韓国特許庁は、第3世代特許ネット運営プロセスの構築を目標に、3月にCMMI認証タスク・フォースを立ち上げ、4月にCMMI認証要件の分析、5月に運営プロセスの整備、7月に事前審査、9月に認証審査を進め、今月2日に認証獲得の結果をSEIから最終通報を受けた。

韓国特許庁情報企画局のビョン・フンソク局長は、「特許ネットシステムのCMMIレベル4認証は、特許行政情報システムの品質の優秀さ、安定的な運営サービス提供への取り組みが国際的に認められた快挙だ。」と述べ、「CMMI基盤のIT業務プロセスをさらに強化して2013年には、CMMI最高レベルであるレベル5の獲得を推進する計画だ。」と述べた。

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