知的財産ニュース ソーシャルコマース大手、また模倣品を販売?

2012年9月24日
出所: デジタルタイムズ

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Coupang、チケット・モンスター、WeMakePriceなどの韓国ソーシャルコマース大手4社が模倣品を販売していたことが明らかになり、模倣品販売の問題が再び話題になっている。

23日の業界は、CoupangやWeMakePriceなどのソーシャルコマースが20日、韓国公正取引員会から現場調査を受けたことを明らかにした。韓国公取委は、ソーシャルコマース会社が模倣品を販売し、電子商取引消費者保護法を違反したかどうかを調査している。

公取委関係者は、「被害に遭った消費者の苦情が相次いでいる。模倣品を販売したかどうかについて取引の内容を調査している。」とコメントした。

CoupangやWeMakePriceの関係者は、「公取委の調査について言えることはない。ただ、調査には誠実に応じ、模倣品商品関連の補償は済んでいる。」と述べた。

今回問題となった商品は、トレーディングパートナーズという輸入業者から納品・販売した「アルティ毛穴ブラッシュ」で、模倣品であることが明らかになった。ソーシャルコマース4社は、「トレーディングパートナーズとは、昨年にも取引を行ない、当時には全てが真正品だったため、今回も疑わず販売していた。」と解明した。

現在、Coupang、チケット・モンスター、WeMakePriceは、当商品の購入者に各会社の基準に基づいて払い戻しと補償を完了したという。

ソーシャルコマースにおける模倣品問題は、昨年にも大きな話題となり、同じ問題が繰り返されたことで、ソーシャルコマースの信頼は失墜したという声があがっている。大手4社は、2月に公取委と「消費者保護における自主的な遵守ガイドライン」協約を結び、内部品質検査を強化すると派手に宣伝していたが、結局、看板倒れに終わった。

Coupangの場合、スーツケースやブーツなど、今年ですでに3件以上の模倣品を販売していたことが問題になった。一方、グルーポンは、模倣品であることを知りながらヘア関連商品を販売したことが発覚され、消費者からの非難が相次いだ。WeMakePriceも、スニーカー、衣類、化粧品などの模倣品を販売し、今年もソーシャルコマースの模倣品販売が問題となっていた。4社は、模倣品販売が問題になる度、「徹底的な事前検証や素早い事後補償の処理で信頼を回復し、顧客の満足を高めていくために一層取り組んでいきたい。」という答えを繰り返している。

ユ・ジョンヒョン記者

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