知的財産ニュース 発明大学生と弁理士が一堂に会する

2012年7月2日
出所: 韓国特許庁報道資料

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特許庁、大学生に知的財産コンサルティングを提供

第2のスティーブ・ジョブズを目指す、発明に興味がある大学生のために個々人に合わせた弁理士による知財コンサルティングの場が設けられる。

韓国特許庁は、「2012年大学創意発明大会」に参加する大学生が自分のアイデアを今後、発明品として完成させるために必要なコンサルティングや知的財産権の教育を行うと発表した。コンサルティングは、発明研究部門の1次審査合格者、約260人を対象に7月3日から3日間の日程でチョンガン文化産業大学で行われる。

発明研究部門は、まだ具現化したことのないアイデアの提案書を提出し、その内容を具体化させて最終的な発明品を作り上げてその結果を競う部門だ。発明提案書を提出して合格した参加者は、知的財産権の専門家である弁理士とのコンサルティングで、アイデアの手直しや補完のためのアドバイスが受けられる。

弁理士は、事前に参加者らの発明提案書を分析して当日に現場でチーム別のコンサルティングを行う。コンサルティングは、発明を完成していく過程で必ず考慮すべき類似特許の事例やその回避策、研究テーマに関連した技術の動向、研究開発の方向性などの内容で構成されるという。コンサルティングとともに特許の情報調査検索及び活用方法、明細書の理解や作成など、知的財産権の教育も行われる。

その他にも、大学生のチャレンジー精神や創意力を高揚させるために、リーダシップ、TRIZを活用した創意力の開発、事業家向けの試作品制作に関する特別講義なども予定されている。金・ギュファン名匠を招いて「命をかけて取り組めば、何でもできる」をテーマに特別講義を実施する。そして、現在、最高責任者として活躍している大会受賞者と対談し、創業と失敗、再創業にまつわるこれまでの経験とノウハウを共有する時間も用意されている。

一方、「2012年大学創意発明大会」は、発明研究部門、発明特許部門、発明公募部門の3部門で構成されており、今回に受け付けた発明研究部門は、5月22日(火曜日)に締め切られ、99の大学から2,380件の発明提案書が提出された。発明特許部門と発明公募部門は、8月2日から9月13日まで申し込みできる。

韓国特許庁の産業財産政策局の李ヨンデ局長は、「オーダーメイド型のコンサルティングを通じて大学生の発明へのモチベーションが一層向上すると期待している」と述べた。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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