知的財産ニュース 就職問題、実用的な特許教育で解く

2012年3月13日
出所: 韓国特許庁HP

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最近のグローバル特許戦争の深刻化によって、特許に対する重要性が増大し、三星電子、LG電子、現代重工業、KIST(韓国科学技術研究院)など韓国を代表する企業・研究機関などが、知的財産人材養成を始め注目を集めている。

韓国特許庁と韓国工学翰林院 が共同主催して韓国発明振興会が主管する「2012キャンパス特許戦略ユニバーシアード」大会は、三星電子をはじめとする国内屈指の47企業と研究機関が後援機関として参加し、このうち現代起亜自動車、LG電子、KTなど24企業は授賞者に就職優待特典を提供する予定だ。

特許戦略ユニバーシアード大会は、後援機関が産業現場で必要な製品開発またはあい路事項を問題として出題し、大学生または大学院生が指導教授とともに回答を提示、これを企業が審査して授賞する。今年で5回目となるこの大会は、大学の実用的な特許教育の拡大を通じて企業が必要とする知的財産人材を養成し、大学の創意的アイデアを産業界に供給するための目的で開催した。

参加する学生は後援機関が出題した問題のうち一つを選択して、先行技術調査・分析などを通して特許の可能性を判断、また未来の核心特許を獲得するための特許戦略を樹立する競争を繰り広げる。参加申請は3月13日から4月13日までで大会ホームページ(http://www.patent-universiade.or.kr外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で受付し、授賞式は来る11月下旬に開催する予定だ。

昨年、現代モ-ビスに入社した李・ジュンハン氏は「ユニバーシアード大会で、特許分野に対する識別力を身につけることができた。大会での授賞経歴は、面接時にアピールポイントとなった。」とし、入社面接時のノウハウを話した。

李・ヨンデ特許庁産業財産政策局長は「今日、国と企業において知的財産権は競争力確保に必須の要素だ」とし、この大会を通して創意的アイデアを持った人材を養成し、またその結果が学生たちの将来に役立つよう支援していく」と述べた。

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