知的財産ニュース 韓国企業、ヨーロッパでの地位向上

2012年4月16日
出所: デジタルタイムズ

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「昨年に続き、韓国企業は今年もIFAで最も大規模参加となる。特に、三星電子とLG電子が大型TV、OLED TVを前面に出し、今年も注目の的になることが予想される。」

15日(現地時間)クロアチア,ドブロブニクレディスンホテルで行なわれたIFAプレイベントにおいてIFA主催社のベルリン博覧会イェンス・ハイテッカー副社長は、ヨーロッパで韓国企業の地位が上昇していると説明。「ウージンコーエイなど韓国企業らのIFAによる契約状況が好調で、他の韓国企業らの参加に繋がっている」とし、「ヨーロッパ市場を攻略するために多くの企業がIFAを訪れており、TVなど家電製品のみならずPCなどのIT企業らの参加が増加している」と述べた。

また、「IFAは家電製品を中心にIT全般を合わせる形態に拡大していきつつある。各製品間の隔たりがなく、一度に多くの企業顧客と商談できるIFAに企業らが押し寄せている。」と話した。

最近、各企業らの特許権攻防と関連して、ハイテッカー副所長は「業界が協力のためにクロスライセンスなどを通して問題を解決しなければならない」とし、「各企業らの製品発売サイクルが早いため競争が熾烈になり、特許を互いに侵害する可能性がさらに高まっている。過去にMP3プレイヤーの特許のように消耗的な攻防がある部分では、広範囲のクロスライセンスなどを通して発展的に問題を解決しなければならない」と述べた。

今年、苦戦している日本企業については「円高の影響でソニー・シャープ・東芝など主要企業らが苦戦しているが、昨年と同じ規模で展示会に参加する予定で、新製品を公開するだろう」と述べた。

中国企業については「急速に成長しているが、まだブランドが無いためにグローバル企業らと競争を繰り広げるには未熟だ」とし、「三星電子が非常に早く明確な戦略を持って動くため、他の参加企業と差別化される」と説明した。

ハイテッカー副社長は「IFAは企業顧客中心の家電展示会で、韓国企業らがヨーロッパ市場に進出するのに重要な役割を担っている。展示会のみならず、企業を繋ぐ多様なコンファレンスも行なわれるため、ヨーロッパ市場に関心を持っている韓国企業の多くの参加を望む」と述べた。

TVを中心にグローバルIT企業らが参加する家電展示会2012IFAは、ドイツ,ベルリンで来る8月31日~9月5日まで開催される。

李・ヒョングン記者

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