知的財産ニュース 50億ウォン規模の模倣品を製造した業者が摘発

2012年11月5日
出所: 韓国特許庁

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10ヵ月間CHANELなどを約38万点以上製造・販売してきた業者を拘束

「CHANEL」や「Dior」など有名ブランドの商標を模倣した「ニセモノ」のアクセサリー用貴金属約1万点以上 (正品価格は52億ウォン)も製造し、南大門市場などの卸売業者に流通してきた業者が検挙された。

韓国特許庁の商標権特別司法警察隊は、警察隊を設立して初めて「CHANEL」や「Dior」などの海外有名ブランドのネクレス、イヤリングなどのアクセサリー用貴金属を鋳造して製造・流通してきたウォン氏(37歳)を商標法違法の疑いで拘束したと1日に発表した。

商標権特別司法警察隊は、10月29日、城南市の製造工場に保管していた有名ブランドのアクセサリー模倣品約1万点(製品価格52億ウォン)と鋳造用の鋳型約140個を押収したという。

捜査の結果、拘束されたウォン氏は、今年の1月から最近まで京畿道の城南市にある建物の地下に秘密工場を設けて海外の有名ブランドを模倣したアクセサリー用貴金属の約38万点を製造し、ソウルの南大門市場や東大門市場などの卸売業者に供給していたことが明らかになった。

ウォン氏は、また、ソウルの南大門市場などの卸売業者から注文を受けて南大門市場の商店街や近隣の駐車場、コーヒーショップなどで現金で直接取引を行い、城南市大通りの建物の地下に堂々と秘密製造工場を構え、警察の取締りから逃れてきた。

商標権特別司法警察隊のパン・ヒョンギ大将は、「ウォン氏が10ヵ月間南大門市場の卸売業者と持続的な取引を行い、約38万点を流通したということから、アクセサリー模倣品の流通規模が大きいことと判断されるため、卸売業者にまで捜査を拡大していく計画だ。」と述べ、「特に今回に検挙したウォン氏のようなニセモノの製造・流通業者の完全な根絶に捜査力を集中していきたい。」と強調した。

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