知的財産ニュース 映像画質、自然色再現

2012年6月13日
出所: 韓国特許庁HP

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最近米国で開催された2012年国際電子製品博覧会(International CES)では、自然色に近い高画質映像を再現する技術を適用した製品が発売され、高画質画像処理技術に対する企業らの関心が高まっている。

画像処理(Image Processing)技術は、画像を人間の視覚特性に合わせて簡単に識別されるように変換(明るさ及び色補正、拡大、復元等)する技術で、デジタルカメラ、TV、スマートフォン、医療用診断システムなど多様な分野において使用されている。

韓国特許庁によれば、自然色を再現するための高画質画像処理技術の出願件数は2007年をピークに多少減少したものの安定して維持されており、高画質画像処理技術のうち映像入力変換技術については外国人に比べ韓国人の出願件数が増加していることが分かった。

技術分野別の出願動向を見ると、過去5年間の画像処理技術と関連した全体の出願件数は計1,016件で、全体の出願件数のうち明るさ及び色補正など、映像画質を改善するための技術は702件(69%)、階調や解像度の変換などを通じて入力された映像の色変化を適切に表現する映像入力変換技術は314件(31%)であることが分かった。

注目する点として、画像処理技術における映像入力変換(階調及び解像度の変換)技術は、2009年に韓国人の出願件数(44件)が外国人の出願件数(29件)を上回った後2011年まで引き続き増加しており、国内企業の着実な技術開発に国際競争力を持ち合わせていると見られる。

映像入力変換技術は画像処理技術が31%に過ぎないが、国内企業が圧倒的な国際競争力を持っているだけでなく、デジタルカメラ、TV、スマートフォン、医療用診断システムなど様々な分野で広範囲に使用される点を考慮すれば、韓国人の映像入力変換技術の出願件数は持続的に増加すると思われる。

参考資料

資料1:画像処理技術の年度別出願状況(単位:件数、出願公開基準)

年度別

2007

2008

2009

2010

2011

合計

韓国人

161

127

120

120

113

641

外国人

103

78

71

70

53

375

合計

264

205

191

190

166

1,016

資料2:画像処理技術の分野別出願状況(単位:件数、出願公開基準)

技術分野別

2007

2008

2009

2010

2011

合計

映像画質改善

(輝度および色補正等)

192

150

118

128

114

702

映像入力変換

(階調および解像度変換)

72

55

73

62

52

314

合計

264

205

191

190

166

1,016

資料3:画像処理技術中の映像入力変換技術の年度別出願状況

映像入力変換技術

2007

2008

2009

2010

2011

合計

韓国人

30

25

44

44

45

188

外国人

42

30

29

18

7

126

合計

72

55

73

62

52

314

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