知的財産ニュース 「機械翻訳サービス高度化事業」提案要請説明会開催

2012年4月10日
出所: 韓国特許庁HP

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韓国特許庁は、海外の特許情報に対する言語障壁を低減し、審査・審判官等が先進特許庁レベルの特許行政業務を遂行できるように支援して、国民が海外特許情報を十分に活用することができるように「機械翻訳サービス高度化事業」を今年推進すると明らかにした。

世界的に特許出願が持続的に増加、特に中国の特許出願が急増しており、2011年には世界1位の出願国に浮上した。これにより、特許審査・審判、先行技術調査、技術動向の把握、研究開発などに英語、日本語、中国語などで作成された海外特許情報を活用する必要性が拡大している。

このような背景から、特許庁は今回の事業を通じてこれまで持続的に構築した英韓・日韓の技術用語翻訳辞典および翻訳メモリーを継続して拡充する予定だ。そして、今年は特許庁の審査官向けに中・韓翻訳サービスを新しく構築し、客観的な翻訳品質評価手続きを導入して事業成果を向上させる計画だ。

この事業を通して、海外特許情報の言語障壁が低減すれば、最新の技術動向を容易に把握できるようになり、またR&Dの重複投資を未然に防止できるなど、強い特許および研究成果を創出すると期待される。

特許庁は、技術力の優れた企業の参加を誘導するために、4月6日特許庁ソウル事務所において提案要請の説明会を開催する計画だ。

また、この事業は調達庁の公開競争入札により、技術評価(90%)および価格評価(10%)を経て5月中に事業者が選定され、今年11月末に完了する予定だ。

※翻訳メモリー(translation memory, TM):海外の特許公報で頻繁に登場する句や文章をあらかじめ人が直接翻訳してデータベース構築することで、該当の句や文章を翻訳する際に、翻訳エンジンを経ずにデータベースの翻訳内容をそのまま活用して翻訳理解度を高める技術。

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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