知的財産ニュース エネルギー節約型ランプシェードに注目

2012年4月13日
出所: 韓国特許庁HP

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最近の原油高の影響で、エネルギー節約に対する社会的関心と要求が高くなっている。

国民生活と産業現場でエネルギー消費が多い分野のうちの一つが電気を明かりに変える照明分野だが、最近照明分野で電気を節約しようとする様々なアイデアが練り出されている。特に、ランプシェードを通した明かりの反射効率を高めて無駄に使われる電気を軽減しようとする技術が脚光を浴びている。

ランプシェードを通した反射効率の改善技術は、照らす方向と場所で広範囲に明かりが到達するようにし、照明に使われる電気を一定部分軽減する技術を言い、大幅なランプの反射シェードの構造または形状を改善するものと、材料または組成物を開発するものに分けられる。

特許庁によれば、ランプシェードの反射効率を改善するための技術の特許出願が最近になって増加したことが分かった。2007年まで年間10件以下に過ぎなかった特許出願が2008年18件、2009年25件、2010年25件、2011年16件1)と増加した。

2010年までの技術分野別特許出願を見ると、反射シェード構造または形状を改善する技術に関する出願が約89%程度と大部分を占めており、特に出願人別の特許出願を見ると、個人または中小企業が全体の82%以上を占めている。照明灯の反射効率を高めて電気を節約する技術開発のために、個人または中小企業がランプシェードの構造や形状を改善する技術を着実に開発していることが分かった。

特許庁関係者は「原油高時代を迎え、全ての産業分野でエネルギーの節約技術に対する関心が高まり、これに対する技術開発が行なわれて来たが、照明分野も同じだった」とし、「今後も照明分野でエネルギーの利用効率性を高めるための技術開発が活発化し、これに伴い特許出願も引き続き行なわれると見られる。」と述べた。


注記

1) 2011年の特許出願は未公開

参考資料

技術分野別および出願人別特許出願現況(2000年~2010年)(単位:件,%)

構造または形状改善

材料または組成物開発

(出願人別割合)

個人または中小企業

95

8

103

(92.2)

(7.8)

(82.4)

大企業

16

6

22

(72.7)

(27.3)

(17.6)

(技術分野別割合)

111

14

125

(88.8)

(11.2)

(100)

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