知的財産ニュース 特許水準、二次電池1位、グリーンカー下位圏

2012年2月27日
出所: デジタルタイムズ

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韓国はグリーン技術5分野のうち、二次電池の特許水準が最も高い反面、グリーンカーの特許水準は、相対的に脆弱なことが分かった。

韓国科学技術情報研究院(KISTI)は、グリーンカー、代替水資源、グリーンIT、二次電池、太陽電池などグリーン技術5分野における9ヵ国の技術水準および技術開発動向を把握できる「グリーン技術知識マップ」を分析した結果、このような結果であることを27日、明らかにした。

グリーン技術知識マップによれば、韓国はグリーン技術5分野のうち、二次電池の特許水準が9ヵ国中1位を占めた。一方、グリーンカー分野は8位、グリーンIT・太陽電池がそれぞれ4位、代替水資源が5位などと評価された。グリーンカーと代替水資源分野を除いた他の3分野は特許水準が上位圏に入った。

5分野の年平均の特許出願数においては、日本に続き2位を占めるなど、政府のグリーン成長政策にバックアップされ、韓国のグリーン技術開発が活発に展開されていることがうかがえる。

合わせて、GDP対比R&D投資比率も日本に続き2位と評価されるなど、資本競争力と無形資本(特許)競争力の側面で相対的に高かった。

この他に、特許活動指数の変化を通したR&D現況を見ると、グリーンカーはドイツ、フランスおよびイタリア、代替水資源はイギリスおよびイタリア、グリーンITはカナダおよび米国、二次電池は中国および韓国、太陽電池はドイツ、イタリアおよび日本などが強勢であると分析された。

クォン・ヨンイルKISTI技術情報分析室博士は「今回作成されたグリーン技術知識マップは、国内中小企業の研究開発活動と産業技術保護のための改善点および技術競争力向上を図る戦略を講じるために活用される」と述べた。

一方、知識マップは、5主要分野別技術および産業専門家のインタビュー、産業市場報告書を活用した市場現況の把握、特許情報を活用した技術研究開発推移、技術保護障壁構築実態、国際的な共同研究活動の直接的・間接的検討を通じて分析・作成された。

李・ジュンギ記者

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