知的財産ニュース 米ITC、特許訴訟の全面的見直しへ

2012年11月20日
出所: 電子新聞

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米国の国際貿易委員会(ITC)がサムスン電子とアップルの特許侵害訴訟を全面的に見直すという。

米国時間の19日、ITCは、9月にアップルがサムスン電子の特許を侵害していないという予備判決を覆し、改めて判決を下すと発表した。

再審では、原審の予備判決を維持するのが一般的だが、ITCが再検討を決定したことで、サムスン電子がアップルとの訴訟を覆すチャンスになるかどうかに注目が集まっている。

ITCは、9月、サムスン電子がアップルによる侵害された特許として提起した無線通信関連の標準特許2件と、電話番号を入力する方式についての特許や、デジタル文書の読み込み・修正方式の特許4件を、アップルが侵害していないという予備判決を言い渡した。

そのため、サムスン電子はITCに再審を求め、見直しという答えを導き出した。

ITCは、サムスン電子とアップルに再検討に必要な資料を要請する計画だ。ITCは、両社に特許侵害、特許権利の範囲についての解釈、FRAND条項など、13項目の質疑書を提示した。サムスン電子とアップルは、それぞれ来月の3日と10日にその答弁書を提出しなければならない。

ITCの最終判決は来年の1月14日に予定されている。

サムスン電子は、「再審査の決定を歓迎しており、最終判決ではサムスン電子の主張が受け入れられると確信している。」と述べた。

キム・インスン記者

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