知的財産ニュース 生活用品から高級ブランド品まで、偽造品を大量摘発

2012年2月13日
出所: 韓国特許庁HP

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韓国特許庁の商標権特別司法警察隊は、昨年国内における偽造品流通に対する取締まりを強化、偽造品容疑で計139人を刑事立件し、偽造品28,589点(正規品の相場:約145億ウォン相当)を押収したと明らかにした。

摘発された業者は、卸・小売販売業者111人、オンライン販売業者18人、製造業者7人、流通業者3人。

押収された偽造品を分析した結果、摘発品目はカバン類4,158点、衣類2,751点、電気電子製品類2,480点、アクセサリー類1,443点、靴類1,176点などで、ブランド別ではMCM4,680点、サンディスク3,179点、シャネル2,863点、ルイヴィトン2,520点、、グッチ1,779点、レスポートサック1,181点などが集計された。

注目する点は、偽造の対象品目が有名ブランドの衣類やカバンだけでなく、メモリーカードや電気マットなどの生活用品まで多様化している点だ。

また、主な摘発ケースは(1)海外有名カメラ製造メーカーC社の商標を盗用して、偽造したカメラのバッテリーを輸入し、国内に流通させたケース。(2)住宅街に秘密の製造工場を設けて、ルイヴィトンやシャネルなど有名ブランドを盗用、カバン、財布など11,000点余り(正規品の相場46億ウォン相当)を製造・販売したケース。(3)会社の経営が苦しくなり、消費者の間で人気がある「サンディスク」の商標を盗用したメモリーカードを製造して、インターネットなどを通して全国に流通させたケース。(4)一般に知られている国内有名ブランドの商標を盗用した偽電気マットを大量に製造し、インターネットを通して流通させたケースなどがあった。

特許庁産業財産政策局 李・ヨンデ局長は「今年も商標権特別司法警察の取締りを集中しておこない、国内の偽造品に対する取締まりを強化していく方針だ。特に、国民の健康と生命を脅かす医薬品および生活用品に対する取締まりなど、生活密着型の取締まりを推進する一方、最近急増しているオンライン上の偽造品流通に対しても刑事処罰を強化するなど、積極的に対処していく」と述べた。

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