知的財産ニュース 韓国、グローバル市場におけるシェアはたった2.4%

2012年7月10日
出所: 電子新聞

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世界的に文化コンテンツ市場の拡大基調が続いている。

文化コンテンツ市場は、無限の成長が期待できる市場だという認識が広がり、米国と日本が攻めの投資を行って市場をリードしている。

文化技術(CT)研究院の設立企画団が調査した10日の国内外のコンテンツ産業動向によると、世界の文化コンテンツ市場は、年平均6.6%の伸びを見せており、アジア市場は、8.8%の成長率となっている。世界市場のシェアは、映画やアニメーション分野で幅を利かせている米国が40.1%と、圧倒的に高いシェアを占めており、日本が7.6%とその後を追っている。韓国のシェアは、2.4%と低い水準にとどまっている。

世界各国は、コンテンツ産業とその関連技術の開発に全力をあげている。

米国は、市場主導型コンテンツ産業を育成するため、MITメディア研究所などの民間が中心となっているコンテンツ産業を政府レベルで支援している。日本は、コンテンツを活用した文化創造国の建設を強調している。そのために知的財産基本法を改正し、デジタルメディアセンターなどを設立した。ドイツやフランスなどの欧州諸国も政府系の研究所を中心に研究開発を急いでいる。

韓国の場合、音楽やドラマなど韓流ブームに後押しされた文化コンテンツ産業の成長が見込まれている。国内では、年平均16%の高成長を維持している。

2000年21兆ウォンから2007年62兆、2011年には100兆ウォンに市場規模が拡大した。韓国の文化コンテンツ市場をリードしているアイテムは、放送映像、音楽、オンラインゲーム、映画、キャラクター、漫画の順となっている。

徐インジュ記者

ジェトロ・ソウル事務所知的財産チーム

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