知的財産ニュース LG、オスラムとのLED特許訴訟で和解案に合意
2012年11月2日
出所: 電子新聞
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1年以上も続いていたLGとオスラムの発光ダイオード(LED)をめぐる特許訴訟にピリオドが打たれた。
2日、LG電子とLGイノテックは、ドイツのオスラムとのLED特許訴訟について和解案に合意がなされたと発表した。
両社は、先月31日に契約を締結し、韓国・米国・ドイツ・日本・中国での訴訟も取消すことに合意した。
また、相互のLED特許についてのクロス・ライセンスを結んだ。特許の使用範囲などの詳細な内容は非公開にするという。
LGイノテックLED事業部のリュ・シグァン副社長は、「特許訴訟が終了したことで、知的財産分野においてオスラムと友好的な協力関係を構築することができると期待している。」とコメントした。
オスラムのオプトセミコンダクターズの最高経営責任者(CEO)は、「契約について、LG電子及びLGイノテックに感謝している」と伝えた。
両社の紛争は、オスラムがドイツと米国で訴訟を提起した昨年の6月から始まった。LG電子も反訴し、裁判沙汰を続けてきた。
オスラムは、同時期にサムソン電子を相手にも訴訟を提起したが、サムソンとは8月に和解した。
韓国のLEDメーカー「ルメンス」もオスラムと契約を結んだ。ルメンスとオスラムは、訴訟無しに契約を結んだ。
サムソン、LG、ルメンスが相次いでオスラムと契約を結んだ理由は、グローバル市場で照明事業を強化していくためだと分析されている。
特許紛争が起きた場合、営業や海外進出に悪影響が及びかねないためだ。実際に、顧客会社から特許問題の解消を求められた企業があったという。
オスラムは、フィリップス社・GE社とともに、世界3大照明メーカーの1つに数えられている。韓国企業がオスラムの特許を利用して海外市場の開拓にスピードを上げるかどうかに注目が集まっている。
ユン・ゴンイル記者
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