知的財産ニュース 発改委、独禁法違反でクアルコムに60億8800万元の制裁金

2015年2月11日
出所: 国家知識産権戦略網

ipshow_BID_5494.html

2月10日、国家発展改革委員会(発改委)は、アメリカの通信技術大手·クアルコムが通信分野の特許を巡り市場での支配的地位を濫用し、中国の独占禁止法に違反したとして、60億8800万元(約1150億円)の制裁金を科したと発表した。中国の独占禁止法に基づく制裁金としては過去最大の金額となる。

発改委によると、同委員会は2013年に告発を受け、クアルコム社に対し独占禁止法違反調査を始めた。関連証拠及び調査結果に基づき、CDMA、WCDMA、LTE無線通信基準特許ライセンス基準及び半導体チップ市場におけるクアルコム社の独占事実を確認した。

発展改革委の見解では、クアルコムの市場での支配的地位濫用行為は主に、1. 不公平な高額の特許使用料を徴収、2. 正当な理由なく、モバイル通信で標準的に必要としない特許を抱き合わせで販売、3. 半導体チップの販売において不合理な条件を押しつけ――の3点に現れている。

発改委独占禁止局の許昆林局長は記者会見で、「調査の過程においては、クアルコムの権益を十分に守り、調査の過程、不正行為の認定及び調査結果の発表は何れも透明で公正。独禁法違反の調査は外国企業だけに適用するわけではない」と強調した。

本ページに関するお問合せ

ジェトロ・北京事務所 知的財産部
Tel:(+86)10-6528-2781(日本語可)
E-mail: PCB-IP@jetro.go.jp