知的財産ニュース 2019年頃には中国が世界最大のR&D投資国=OECD報告書

2014年11月17日
出所: 商務部公式サイト

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経済協力開発機構(OECD)は12日、「科学技術産業アウトルック2014年版」を発表した。それによると、中国は科学技術の研究開発費(R&D支出)において、2019年頃に日米欧などの先進国を追い抜き、世界トップになると予想している。

2008年~2012年までの期間、OECD加盟国における年間研究開発費の成長率は1.6%だったが、これは2001年~2008年までの成長率のわずか半分にとどまる。一方、中国の研究開発費は2008年から2012年で倍増し、2019年頃には世界1位になると予測されている。

年間の研究開発費を見ると、2012年、 OECD加盟34カ国では計1兆1000億米ドル、BRIICS6カ国では計3300億米ドル。国·地域別では、中国が2570億米ドル、米国が3970億米ドル、EU28カ国が計2820億米ドル、日本が1340億米ドルなどとなった。

中国の研究開発費は同年のGDP(国内総生産)の1.98%を占め、ドイツ(3%)、フランス(2.3%)、オランダ(2.2%)を下回ったが、イギリス(1.7%)、スペイン(1.3%)やイタリア(1.3%)などの多くのEU加盟国を上回り、EUの平均レベルとほぼ同じだった。中国は、2020年にこの割合を2.5%に引き上げる目標を掲げている。

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