知的財産ニュース 自動車部品分野の垂直カルテル規制の立法に向け調査実施=発展改革委

2014年2月25日
出所: 中国汽車質量網

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国家発展改革委員会の価格監督検査と反独占局の許昆林局長は19日、発展改革委では現在、自動車部品の垂直カルテルの現状についての調査を実施していることを明らかにした。販売ルートの上流と下流にあるメーカーと販売店間の取引制限行為の規制に向けた立法作業の一部とみられる。

中国は2005年、「自動車ブランド販売実施管理規則」を発布した。この規則にはメーカーが販売店の取引を直接制限することができる旨の規定が含まれる。自動車部品分野の垂直的取引制限に繋がった政策上の原因と業界関係者がみている。中国自動車技術研究センター·自動車産業政策研究室の黄永和主任によると、関連部門で検討中の新規定では、部品供給業者の部品販売、自社商標使用などを自動車メーカーが制限できなくなるという。

「部品供給業者が自社ブランドを使用できない一方、アフターマーケットで偽のベンツ、BMWの部品が氾濫している。市場の混乱を招いた」とある業界関係者が語る。部品メーカーの自社ブランドの使用制限を取り除く新施策と、部品の品質、技術標準、知的財産権を要件とした関連標準の策定で、自動車部品分野の有名企業の育成と、市場の更なる規範化を促すことも期待される。

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