知的財産ニュース 中国人実業家、米テスラを商標権侵害で訴え、損害賠償2390万元請求

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電気自動車（EV）メーカーの米テスラ·モーターズがこのほど、中国人実業家から商標権侵害で訴えられた。

テスラは今年1月に、「Tesla」の商標を登録した占宝生氏との交渉がまとまったと表明し、4月より中国市場向け「モデルS」を提供し始めた。一方、占宝生氏は、「テスラが中国に進出する前の2009年に『Tesla』を登録した」と主張し、テスラが中国に持つショールームや充電施設の閉鎖、販売·マーケティング活動の中止と、2390万元（約3億9200万円）の損害賠償を求め、今月3日、北京市第三中級人民法院（裁判所）に訴状を提出した。

第三中級人民法院の公式サイトによると、裁判所が8月5日に初回の審理を予定している。中国での商標権をめぐっては、これまでにもアップルやバーバリーなどの多国籍企業が裁判を起こされている。テスラは中国への本格進出を目指しており、進出計画に支障をきたす可能性もあると見られる。