知的財産ニュース 上海市が知的財産権裁判所設立の要件を備える=有識者指摘

2014年2月17日
出所: 上海政府公式サイト

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世界一を誇る特許出願件数と世界最多の知的財産権事件を抱え、「イノベーション国家建設」を進めている中国では、知的財産権専門裁判所を設立するタイミングが近づいている。このほど上海市で行われた知的財産権専門家会議で、上海や北京など知的財産権の裁判水準が進んでいる都市で、率先して専門裁判所を設立すべきだとの声が多かった。

昨年11月に開かれた中国共産党第18期第3回全体会議で「知的財産権裁判所の設立を模索する」との方針が明らかにされた。専門家会議において、王景川·元国家知識産権局長と華東政法大学知的財産権学院の黄武双副院長を含めた有識者らが、上海市の知的財産権裁判活動が全国の先頭に立っており、知的財産権専門裁判所に関するパイロットプロジェクトを実施すべきとの認識を示した。また、地方保護主義の壁を破り、上海市の知的財産権専門裁判所で周辺地域の関連事件も審理できるようにすることを提案した。

上海市知識産権局の呂国強局長は会議の席上で、上海で国内最初の知的財産権裁判所を設立するために、各方面が力を1つにして専門裁判所の構造、規模などの具体的な課題に共に取り組んでほしいと呼び掛けた。

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