知的財産ニュース 米アップル、Siriめぐる訴訟で一審敗訴、使用できなくなる可能性も

2014年7月9日
出所: 法制晩報

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スマートフォン「iPhone」などに搭載している音声認識技術「Siri」をめぐる特許権紛争で、アップルが国家知識産権局専利復審委員会を相手取り提起した訴訟は8日、北京市第一中級人民法院(裁判所)で、アップルの主張を退ける一審判決が下された。

上海智臻網絡科技公司は2012年、Siriが自社の音声認識機能「小iロボット」の特許を侵害しているとしてアップルを提訴した。これに対し、アップルは専利復審委員会に「小iロボット」特許の無効審判を請求したが、認められなかった。このため、アップルは同委員会を提訴した。北京市第一中級裁判所は、専利復審委員会の決定を維持し、上海智臻網絡科技の「小iロボット」の発明の特許の有効性を認める判決を下した。

今回の敗訴により、アップルは今後、中国でSiriが使えなくなる可能性がある。一方、アップルは上海智臻の特許を使っていないと引き続き主張し、上訴する意思を表明した。

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