知的財産ニュース 寧波市、「営業秘密が侵害された」企業は4割、訴訟は8年間で30件

2014年4月21日
出所: 東南商報

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浙江省寧波市中級人民法院(地方裁判所)は4月21日、2006年以来の営業秘密に関する訴訟の審理状況をまとめた白書を発表した。企業の4割が「営業秘密が侵害されたことがある」と答えた一方、8年間に裁判所に提訴したのは僅か30件であることがわかった。

白書によると、同市工商局が企業6500社を対象に実施したアンケート調査で、「営業秘密が侵害されたことがある」と答えた企業は40%に達している。しかし、裁判所に提訴した企業は少なく、訴訟件数が最多の年でも僅か6件であった。また、8年間に提訴された30件のうち、約8割が和解成立し、取り下げられた。

権利が侵害された多くの企業が提訴しない原因について、同裁判所の裁判官は、営業秘密に関する特別法がないなど法制度の不備と、多くの企業で営業秘密管理制度が整備されていないことを指摘している。同裁判官はまた、企業に対し、職員や取引先と守秘義務契約などを締結して営業秘密の保護に取り組むよう呼び掛けた。

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