知的財産ニュース 中国、世界第二位のサービスアウトソーシング請負国に躍進

2013年5月18日
出所: 新華網

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商務部の統計データによると、2008年~2012年、全国のサービスアウトソーシング会社が請負ったオフショアアウトソーシング契約額(実績ベース)は46.9億米ドルから336.4億米ドルにのぼり、年平均伸び率は60%を超えた。この間、福州市で開かれた「国際サービスアウトソーシングフォーラム」で、商務部サービス貿易と商業貿易業務司の担当者が明らかにした。中国はすでに、インドに次ぐ世界第二位のサービスアウトソーシング請負国に躍進した。

紹介によると、中国のサービスアウトソーシング市場が全世界で占める割合が、2008年の7.7%から27.7%に増加し、昨年の中国における同市場の契約総額は612億8000万ドルで前年比37%増。このうち海外からの受注額は438億ドルで同34.4%増となっている。

アジア太平洋区域総裁協会(APCEO)の鄭雄偉主席によると、「昨年以降、同市場は世界全体で発展に陰りがみられたが、アジア太平洋地域だけは好調を維持」。昨年の世界における同市場の契約総額が前年比10%減だったのに対し、アジア太平洋地域は31%、中国は40%の増加を記録したという。

好調な成績の一方で、専門家からは「今年は国内コストの上昇や欧米製造業による自国回帰の流れが中国の同市場を直撃する」との見方も示されている。

さらに、中国商務省研究院の任鴻斌副院長は、同市場の発注総額の70%以上が北米、欧州、日本で占められている現状を受け、「欧米の“再工業化”によるサービスアウトソーシング業の自国回帰は、中国に大きな挑戦を強いることになる」と警鐘を鳴らしている。

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