知的財産ニュース 特許密集度の高い産業の付加価値、GDPの4分の1に

2013年2月28日
出所: 国家知識産権網

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中国の就業者1万人当たりの特許保有件数が9.47件で、2011年の国内総生産の中に約4分の1に当たる13.1兆人民元が特許密集度の高い産業の付加価値である。国家統計局傘下の統計科学研究所がまとめた「中国産業特許密集度統計」でわかった。

特許の密集度が高い産業には、1. 経済的効果が高く、2011年の利益率は9.6%で、特許密集度の低い産業より1.8ポイント上回る 2. 輸出への寄与率が54.6%で、対外貿易における優位性は明らか 3. 産業集積度が高く、経済構造のアップグレードを推し進めている 4. 労働集約型から技術集約型へ転換中 5. 特許の分布傾向が米国と類似――の5つの特徴が見られる。

一方、中国の特許密集度が高い産業では、研究開発費の対売上比率が高いとは言えず、イノベーションの効率が低く、産業発展への支援が不足――などの課題にも直面している。これについて、財政投入の最適化を図り、イノベーション奨励の体制を作り、労働者素質の全面的向上に力を入れるべきだと一部の有識者が指摘している。

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