知的財産ニュース ICANN、中国を新gTLDの緊急対応オペレーター、EBEROに指定

2013年4月11日
出所: 新華網

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インターネットの新たなジェネリック·トップレベル·ドメイン、新gTLDの申請が急増する中、新gTLDのレジストリの安定性はどのように担保されるべきなのかは、課題になっている。8日、インターネットのドメイン名やIPアドレスの割当などを管理する民間非営利組織ICANNは、新gTLDに緊急事態が発生した場合、その機能の移行を対応する緊急バックエンドレジストリオペレーター(EBERO)に、中国のドメイン管理組織CNNICを指定した。

8日に開かれた「インターネットの発展、アジア太平洋戦略ハイレベル会議」において、ICANNは中国インターネット情報センター(CNNIC)、英Nominet、米Neustarの3組織を、新gTLDの緊急バックエンドレジストリオペレーター(EBERO)に指定した。中国のCNNICは、アジア太平洋地域で唯一指定された組織となった。

世界の個性化ドメイン名およびサービスの需要増に基づき、ICANNは2011年6月にgTLDの申請を開放した。これによりすべての企業·組織が、ICANNに新gTLDを申請することが可能になった。将来的に、「.com」、「.org」、「.net」といったおなじみのドメイン名の他に、「.公司」、「.網絡」、「.mp3」などもドメイン名の構成部分になる可能性がある。これらは新gTLDと呼ばれている。

新gTLD計画の発表により、世界で数え切れないほどの新gTLD登録管理組織が誕生することになる。自然災害、技術、運営維持などの問題が生じた場合、某管理組織のgTLDが使用不可になり、これを使用しているサイトやサービスがフリーズする可能性があるため、ICANNは「緊急事態発生に伴うレジストリ移行」という項目設定し、EBEROを指定した。

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