知的財産ニュース 上海自貿区、知的財産権保護に取り組み、専門裁判所設置が視野に

2013年12月3日
出所: 国際オンライン

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中国の市場経済改革と自主的イノベーションが進むにつれ、知的財産権に係わる紛争が増えている。様々な知的財産権紛争にいかに対応するかという課題は、9月末に発足したばかりの上海自由貿易試験区(自貿区)も直面している。これについて、上海知識産権局の呂国強局長は、自貿区で統一の知的財産権司法機構を設ける構想を提案した。

12月3日に開催された第10回上海知的財産権国際フォーラムに出席した呂局長は、「自貿区に設置される専門の知的財産権裁判所で知的財産権紛争の対応、権利者の保護を強化したい」と語った。呂局長によると、上海自貿区では、司法、行政保護に加えて第三者機構による多次元的な紛争解決体制も奨励する。既に複数の第三者機構が自貿区で調停機構を設立したという。

行政保護と司法保護を統合した多次元的な知的財産権紛争の解決メカニズムの確立について、呂局長は、「より高いレベルの保護を斬新な経済領域で実施するか否かは検討、模索中で、国際の動きや他国の経験を参照したい」と表明した。

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