知的財産ニュース 専利総合指数が国内1位の広東省、コア技術は不足

2013年6月20日
出所: 広州日報

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国家知識産権局の知的財産権発展研究センターがまとめた「2012年全国専利実力状況報告」によると、広東省は昨年の専利(特許、実用新案、意匠を含む)総合実力が87.57で、国内各地域の中で最も高いことがわかった。2010年より3年連続で首位に立った。

一方、広東省の新興産業の中に、通信業界を除く各業界では、程度の差があるとしても、コア技術の不足が問題視されている。数多くの特許を抱えている中にコア技術に欠けている妙な現状にある。

その原因について、省知識産権局の関係責任者が企業、大学、政府の3つの面から分析した。企業としては、2008年発布の「ハイテク企業認定管理弁法」の優遇税率(15%)の適用対象になるには、一定数の専利を持つことが求められるため、利用価値が低い技術でも出願するのだ。一方、専利出願の主力である大学や研究機構では、専利の数を研究者の業績評価指標の1つとしているので、実用性の有無に係わらず、教授や研究官になるために専利を出願している。

また、政府の内部評価システムにも量的指標だけを取り入れており、その中身と質が求められていないのも原因の1つだと指摘されている。

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