知的財産ニュース 全人代財経委、商標権侵害の賠償額上限のさらなる引き上げを提案<商標法改正>

2013年1月16日
出所: 法制日報

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全国人民代表大会財政経済委員会(全人代財経委)は、商標法改正案についての審議意見の中に、商標権侵害行為の罰則を重くして、賠償額の上限をさらに引き上げることを提案した。

商標法改正案では、権利者の被った損失などの賠償額が確定できない場合に裁判所はその情状などを考慮して100万元以下の賠償金を命じることができると規定している。財経委はこれについて、現行の上限50万元より倍増したものの、過去10数年来の経済発展と物価上昇の要素を考えれば、2001年当時の50万元よりは軽い処罰になる可能性もあると指摘した。

また、商標の国際登録に関して国務院の工商行政管理部門が具体的施策を作成するとの改正案の規定について、工商部門の作成した規定は裁判所が判決を行なう際の参考にしかならず、法的根拠としての法的効力の不十分さに懸念があるため、国務院により作成するよう提案した。

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