知的財産ニュース 工商総局、ネット上の不正競争に対する管轄権を強調

2013年2月1日
出所: 中国経済網

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国家工商行政管理総局の反独占·反不正競争執行局の責任者はこのほど、北京奇虎360科技有限公司の「360安全衛士」ブラウザをめぐる不正競争事件についてコメントする際、工商管理機関はインターネット上の違法行為に関しても管轄権を有することを強調した。

同責任者は、「反不正競争法」や「反独占法」などの法律により工商管理機関に監視·検査と行政処罰の権利が付与されていると指摘し、経営者や消費者の合法的権益を損ない、市場秩序を破壊するものに対し、伝統的分野であるか、インターネット分野であるかに係わらず、工商当局が調査·処罰する権限を有すると強調した。

北京市工商局と北京市西城工商支局は24日、奇虎360社の関係責任者を呼び、同社のブラフザ「360安全衛士」をめぐる不正競争事件について事情聴取を行なったうえ警告を行なった。これに対し、奇虎360側は「インターネット分野の市場競争になぜ工商部門が介入するのかは理解できない。いままで、インターネット企業は工業·情報化部の管轄だたのに」と不満を示した。

工商総局の責任者によると、新興産業であるインターネット分野で企業間の不正競争に係わる紛争が近年、多発している。伝統的産業に比べて、ネット上の不正競争はより隠蔽的、多様化している特徴が見られる。「いかに競争が激しいと言っても、経営者は優れた製品とサービスで勝負に取り組むべきだ」と同責任者が呼びかけている。

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